Pythonを用いてOCR(Optical Character Recognition)を行う方法はいくつかありますが、ここでは特に数字の認識に焦点を当てて説明します。
TesseractとPythonを用いた数字認識
TesseractはOCRエンジンで、Pythonから利用することができます。Tesseractを用いると、画像内のテキストを認識し、その結果を文字列として出力することができます。しかし、そのまま使用すると、画像内の全てのテキストを認識しようとします。数字のみを認識したい場合、Tesseractの設定を適切に行う必要があります。
以下に、Tesseractを用いて画像から数字を認識するPythonコードの一例を示します。
try:
from PIL import Image
except ImportError:
import Image
import pytesseract
# Tesseractのパスを設定
pytesseract.pytesseract.tesseract_cmd = r'<full_path_to_your_tesseract_executable>'
# 画像から文字列を取得
print(pytesseract.image_to_string(Image.open('test.png')))
このコードは、指定した画像からテキストを認識し、その結果を出力します。
OpenCVを用いた数字認識
OpenCVは画像処理ライブラリで、Pythonから利用することができます。OpenCVを用いると、画像から特定のパターン(この場合は数字)を認識することができます。
以下に、OpenCVを用いて画像から数字を認識するPythonコードの一例を示します。
import cv2
image = cv2.imread('1.jpg', 0)
thresh = cv2.threshold(image, 0, 255, cv2.THRESH_BINARY_INV + cv2.THRESH_OTSU)[1]
cnts = cv2.findContours(thresh, cv2.RETR_EXTERNAL, cv2.CHAIN_APPROX_SIMPLE)
cnts = cnts[0] if len(cnts) == 2 else cnts[1]
for c, num in zip(cnts, range(len(cnts))):
x,y,w,h = cv2.boundingRect(c)
ROI = 255 - thresh[y:y+h, x:x+w]
cv2.imwrite('ROI_{}.png'.format(num), ROI)
このコードは、指定した画像から数字を認識し、その結果を別の画像として出力します。
以上、Pythonを用いた数字認識のOCRについて説明しました。これらの方法を組み合わせることで、より高度な数字認識システムを構築することが可能です。