PythonスクリプトをEXE化すると、実行速度が向上することが一般的です。しかし、EXE化する方法や使用するライブラリによって、その速度は大きく変わることがあります。
PyInstallerを使用した場合
PyInstallerを使用してPythonスクリプトをEXE化すると、特に --onefile オプションを使用して一つのファイルにパッケージ化した場合、実行速度が遅くなることがあります。しかし、どの程度の速度低下があるかは、使用するライブラリによります。例えば、numpyをインポートして行列計算を行った場合、--onefile オプションを使用したEXEファイルの実行時間は、Pythonスクリプトをそのまま実行する時間の約50倍になることがあります。
Py2exeを使用した場合
一方、py2exeを使用してPythonスクリプトをEXE化すると、通常のPythonスクリプト実行と比べて、実行速度の向上が期待できます。
まとめ
PythonスクリプトのEXE化は、スクリプトの実行速度を向上させる一方で、EXE化の方法や使用するライブラリによっては速度が低下する可能性もあります。そのため、EXE化する際は以下の点に注意する必要があります。
- なるべくインポートするライブラリは減らす
- 基本的に
--onefileオプションは使用しない
以上、PythonスクリプトのEXE化と実行速度についての概要を説明しました。具体的なEXE化の手順や詳細な実行速度の比較については、各種リソースを参照してください。