Pythonのモジュールは、特定の働きをするソースコードをまとめたもので、関数や変数、クラスなどを色々なプログラムで共通して使われるものを選択することができ、他のプログラムから呼び出すことができます。
モジュールのメリット
モジュールを利用すると、利用頻度の高いクラスや関数などをその都度記述しなくてよくなるため、コーディングを効率的に進めることができます。また、それに伴ってよりシンプルで可読性の高いコードを書くことが可能になります。
モジュールとパッケージの違い
Pythonでは、関連性の高い複数のモジュールがディレクトリ(フォルダ)単位にまとめられたものをパッケージと呼びます。機能が類似しているモジュールを複数呼び出したい時、一つ一つ読み込むよりパッケージ単位で読み込んだ方が効率的です。
モジュールとライブラリの違い
ライブラリは、一般的には他のプログラムから呼び出すことを前提にした汎用的なプログラムのことを指しますが、Pythonでは前後の文脈によって様々な意味を持ちます。モジュールやパッケージのことを指してライブラリという場合もありますし、いくつかのパッケージをまとめたものを指す場合もあります。
モジュールの使い方
モジュールを使うにはimport文を使って他のプログラムに組み込むことができます。例えば、randomモジュールを呼び出したい場合は、Pythonファイル内に以下のように記述します。
import random
randomモジュールを呼び出すと、以降はそのプログラム内でrandomモジュールに含まれる乱数生成の関数を使用できるようになります。例えば、整数の乱数を生成するrandint関数を以下のように記述できます。
random.randint(1,10)
この関数が実行されると、1から10までのランダムな整数を返却します。.