Pythonのコードを実行ファイル(.exe)に変換する方法を紹介します。この方法は、Pythonがインストールされていない環境でもPythonのプログラムを実行することが可能になります。
PyInstallerの使用
Pythonのモジュールを実行ファイルに変換するためには、PyInstaller
という外部パッケージを使用します。以下にその手順を示します。
- まず、PyInstallerをインストールします。対応しているPythonのバージョンは3.6以降です。
pip install pyinstaller
- 次に、実行ファイル化したいPythonのスクリプト(ここでは
omikuji.py
とします)を用意します。
import random
from tkinter import messagebox
fortunes = ('大吉', '吉', '凶', '大凶')
messagebox.showinfo('おみくじ', random.choice(fortunes))
- 最後に、以下のコマンドを実行してPythonのスクリプトを実行ファイルに変換します。
pyinstaller omikuji.py
これで、dist/omikuji
ディレクトリ内にomikuji.exe
という実行ファイルが作成されます。
注意点
ただし、以下のような注意点があります。
- 作成されるファイルのサイズが大きくなりやすい
- クロスプラットフォームではない(Windowsで動作するファイルを作成するにはWindows環境から、Macで動かしたいならMac上でPyInstallerを使って実行ファイルを作る必要があります)
- 起動するまでの時間が比較的長い
- ウイルス対策ソフトに誤検知される可能性がある
以上がPythonのモジュールを実行ファイルに変換する方法です。この方法を使えば、Pythonがインストールされていない環境でもPythonのプログラムを実行することが可能になります。