Pythonでは、通常はインターネット経由でライブラリをインストールしますが、ネットワークに接続できない環境でもPythonのパッケージをインストールすることが可能です。その際に使用するのが、拡張子が.whlのwheelファイルです。
Wheelファイルとは?
Wheelファイルは、特別な形式のファイル名と.whl拡張子を持つZIP形式のアーカイブです。このファイルには、Pythonのライブラリが含まれており、特定のインストールスキームでPEP 376に従ってインストールされます。
ローカルインストールの手順
- 必要なライブラリのwheelファイルをダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを指定して、pip installを行います。
例えば、以下のように実行します。
pip install --no-index --find-links=/path/to/downloaded/files package_name
ここで、--no-index
オプションはPyPIを参照しないことを意味し、--find-links
オプションは参照する場所を指定します。
注意点
- ファイル名をチェックして、Pythonのバージョンに対応したファイルを使う必要があります。
- 拡張子が.tar.gzや.tarの方のファイルがとても大きい場合は、Pythonのバージョンに対応したwhlを用いるとダウンロードのサイズを小さくできることがあります。
以上、Pythonライブラリのローカルインストールについての解説でした。この情報が皆さんのPythonプログラミングに役立つことを願っています。