RHEL8/9では、Pythonの状況が大きく変わりました。Python 3がデフォルトになり、Software Collectionsに代わってAppStreamが導入されました。RHEL8系ディストリビューションには次の3種類のPythonがあります：
- システムが利用するPython（Platform-Python）
- Python 3。RHEL8系のデフォルトは3.6。RHEL9系は3.9
- Python 2。おもに移行用
RHEL8系ディストリビューションでは、Python 3.6がデフォルトですが、python コマンドを実行できないことがあります。ユーザーが利用可能なPythonは以下のコマンドで確認できます：
$ dnf module list 'python*'
出力を見ると、2.7、3.6、3.8の3バージョンがあることがわかります。
RHEL9では、Python 2がサポートされなくなり、Python 3.9がデフォルトとなりました。RHEL9.2以降はPython 3.11が利用できます。バージョンを指定しない python コマンドは、デフォルトの Python 3.9 バージョンを指します。
Pythonのアップデートは以下のコマンドで行います：
# Ubuntuの場合
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
# RedHat/Fedoraの場合
sudo dnf upgrade --refresh
以上がRHEL8/9でのPythonアップデートについての概要です。詳細な情報は各公式ドキュメンテーションをご覧ください。