Ubuntu 22.04 LTSでは、デフォルトでPythonがインストールされています。しかし、デフォルトのPythonは開発用途には適していないため、新たにPythonをインストールする必要があります。
デフォルトのPythonについて
Ubuntu 22.04 LTSでは、デフォルトで次のPythonがインストールされています。
$ python3 -V
Python 3.10.4
$ which python3
/usr/bin/python3
このPythonは、基本的には開発で利用してはいけません。理由は、開発で利用するモノではないからです。それは、OSの機能を実現するために利用されています。つまり、OSの一部だと言ってもよいでしょう。
Pythonの新規インストール
デフォルトでインストールされたPythonは利用禁止でした。そこで、別途Pythonをインストールする必要があります。
まず、ビルド環境の準備が必要です。
$ sudo apt update
$ sudo apt install build-essential libbz2-dev libdb-dev \\
libreadline-dev libffi-dev libgdbm-dev liblzma-dev \\
libncursesw5-dev libsqlite3-dev libssl-dev \\
zlib1g-dev uuid-dev tk-dev
次に、Pythonのソースをダウンロードします。
$ wget [6](https://www.python.org/ftp/python/3.10.4/Python-3.10.4.tar.xz)
$ tar xJf Python-3.10.4.tar.xz
$ cd Python-3.10.4
$ ./configure
$ make
$ sudo make install
以上で、Pythonの新規インストールが完了します。
インストールしたPythonのパスについて
別途インストールしたPythonのパスを確認します。
$ python3 -V
Python 3.10.4
$ which python3
/usr/local/bin/python3
デフォルトのPythonと別途インストールしたPythonを比較してみましょう。
| パス（whichで確認） | 実体 |
|---|---|
| デフォルトでインストール済み | /usr/bin/python3 |
| 別途インストール | /usr/local/bin/python3 |
以上で、Ubuntu 22.04にPythonをインストールする方法について説明しました。これでPythonの開発環境が整いました。.