Ubuntuには最初からPythonがインストールされており、そのまま利用可能です。しかし、このPythonは、OSがさまざまな機能を提供するために使用しています。ユーザが勝手にパッケージを導入したりすると、OSの安定性を損なうことも考えられますので、別途、新しいPythonをインストールするのが一般的です。
Pythonのインストールには以下の手順があります:
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必要なライブラリと依存関係をインストールします:
$ sudo apt update
$ sudo apt install build-essential zlib1g-dev libncurses5-dev libgdbm-dev libnss3-dev libssl-dev libreadline-dev libffi-dev libsqlite3-dev wget libbz2-dev -
Pythonの公式サイトから最新リリースのソースコードをダウンロードします:
wget https://www.python.org/ftp/python/3.11.3/Python-3.11.3.tgz
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ダウンロードしたアーカイブを解凍します:
tar -xf Python-3.11.3.tgz
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Pythonのソースディレクトリに移動し、configureコマンドを実行します。このスクリプトは、すべての依存関係がシステムに存在することを確認します:
cd Python-3.11.3
./configure --enable-optimizations -
ビルドプロセスを開始します:
make -j 12
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ビルドが完了したら、Pythonのバイナリをインストールします:
sudo make altinstall
以上の手順で、Ubuntu環境にPythonをインストールすることができます。この方法でインストールしたPythonは、python3
コマンドまたはpython3.x
コマンドで起動できます。
また、複数バージョンのPythonを同時に利用する場合は、python3
コマンドで実行したいバージョンのPythonだけをmake install
でインストールし、それ以外のバージョンはsudo make altinstall
でインストールします。これにより、python3
コマンドでは主に使用するバージョンのPythonを起動し、それ以外のバージョンのPythonはpython3.7
のように、バージョンを指定して実行できるようになります。
以上がUbuntu環境でPythonをインストールし、設定する方法になります。これらの手順を参考に、自身の環境にPythonを導入してみてください。.