マイクロソフトは、WebAssembly版Pythonを用いることにより、Webブラウザ版のVisual Studio Code(以下VSCode)上でPythonコードの実行やデバッグを可能にする実験的な拡張機能「Python for the Web」のプレビュー公開を発表しました。

この拡張機能は、WebAssembly版PythonをWebブラウザ上にロードし、Web版VSCodeから実行可能にします。つまりユーザーは事前にOSやサーバなどのリモート環境などでコードの実行環境を用意する必要もありません。

Webブラウザ版VSCodeと拡張機能、そしてWebAssembly版Pythonの組み合わせには、大きな可能性を感じます。今後Python以外にもWebブラウザで実行可能なプログラミング言語が増えてくるとすれば、今回と同様の仕組みによってWebブラウザの上で簡単にさまざまなプログラミング言語の編集、実行、デバッグなどの統合環境が実現していくのかもしれません。

しかし、まだWebAssembly版Pythonには制限があり、パッケージ管理のPIPはサポートされておらず、ソケットやスレッド、非同期機能、ネイティブなPythonモジュールなどもサポートされていません。拡張機能であるPython for Web自体もまだプレビュー版ですので、実用になるまでにはまだしばらく時間がかかるでしょう。.

投稿者 admin

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