VS CodeでPythonを使用する際、実行時のカレントディレクトリを設定する方法について説明します。これは、特に相対パスを使用してファイルを読み込む場合や、特定のディレクトリに出力を行いたい場合に有用です。
launch.jsonの設定
VS Codeでは、デバッグ設定をlaunch.json
ファイルで管理します。このファイルには、デバッグ時の動作をカスタマイズするための設定が含まれています。特に、Pythonのプログラムを実行する際のカレントディレクトリを設定するためには、cwd
(Current Working Directory)の設定が必要です。
具体的には、launch.json
の設定は以下のようになります。
{
"version": "0.2.0",
"configurations": [
{
"type": "python",
"request": "launch",
"name": "Python: Current File",
"program": "${file}",
"cwd": "${fileDirname}"
}
]
}
ここで、"cwd": "${fileDirname}"
という設定がカレントディレクトリを設定する部分です。${fileDirname}
は現在開いているファイルのディレクトリを表します。この設定により、Pythonのプログラムを実行する際のカレントディレクトリがそのファイルが存在するディレクトリに設定されます。
注意点
ただし、この設定はデバッグ実行(F5キー)や「デバッグなしで実行」(Ctrl+F5キー)を使用した場合にのみ適用されます。上部の緑色の三角ボタンから実行した場合、この設定は適用されません。
以上、VS CodeでPythonを使用する際のカレントディレクトリの設定方法についてでした。この設定を活用して、より効率的なPython開発を行いましょう。