Javaでの文字列比較におけるequals()と==の違い

Javaにおいて文字列を比較する際、equals()メソッドと==演算子はよく使われますが、これらには重要な違いがあります。

equals()メソッド

equals()メソッドは、Objectクラスで定義されているメソッドをオーバーライドしており、文字列の内容を比較します。つまり、文字列の中身が同じかどうかを確認します。

String str1 = new String("Hello");
String str2 = new String("Hello");

if (str1.equals(str2)) {
    System.out.println("str1とstr2は同じ内容です。");
} else {
    System.out.println("str1とstr2は異なる内容です。");
}

==演算子

==演算子は、オブジェクトの参照が同じかどうかを確認します。つまり、オブジェクトが同一のメモリ位置を指しているかどうかを判定します。

String str1 = new String("Hello");
String str2 = new String("Hello");

if (str1 == str2) {
    System.out.println("str1とstr2は同一のオブジェクトを指しています。");
} else {
    System.out.println("str1とstr2は異なるオブジェクトを指しています。");
}

注意点

文字列を比較する場合、通常はequals()メソッドを使用することが推奨されます。なぜなら、==演算子はオブジェクトの参照を比較するため、異なるオブジェクトであっても内容が同じであればfalseとなることがあるからです。しかし、文字列の比較では内容が同じであることが重要であるため、equals()メソッドを使用することが適しています。

注意深く文字列を比較することで、プログラムの正確性を確保することができます。