QGISのPythonパスを設定することで、システムパッケージを使用することが可能になります。以下に、その設定方法を示します。
QGIS PythonをシステムPythonとして設定する
QGIS PythonをシステムPythonとして設定することで、標準のWindowsインストーラを使用して追加パッケージをインストールすることが可能になります。これは、Windowsレジストリを作成または変更することで実現できます。
以下に、Osgeo4wで配布されているPython 2.7を非標準の場所にインストールした場合の例を示します。
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\\SOFTWARE\\Python]
[HKEY_LOCAL_MACHINE\\SOFTWARE\\Python\\Pythoncore]
[HKEY_LOCAL_MACHINE\\SOFTWARE\\Python\\Pythoncore\\2.7]
[HKEY_LOCAL_MACHINE\\SOFTWARE\\Python\\Pythoncore\\2.7\\InstallPath]
@=\"D:\\\\o4w\\\\apps\\\\Python27\"
[HKEY_LOCAL_MACHINE\\SOFTWARE\\Python\\Pythoncore\\2.7\\PythonPath]
@=\"D:\\\\o4w\\\\apps\\\\Python27;D:\\\\o4w\\\\apps\\\\Python27\\\\Lib\\\\;D:\\\\o4w\\\\apps\\\\Python27\\\\DLLs\\\\\"
この設定を行うことで、QGIS PythonがシステムPythonとして認識され、標準のWindowsインストーラを使用して追加のPythonパッケージをインストールすることが可能になります。
Pythonインタープリタのフルパスを取得する
Pythonのsysモジュールを使用して、Pythonインタープリタのフルパスを取得することができます。以下にその方法を示します。
import sys
print(sys.executable)
このコードを実行すると、Pythonインタープリタのフルパスが出力されます。QGISのPythonコンソールでこのコードを実行すると、C:\\Program Files\\QGIS 3.14\\bin\\qgis-bin.exeが出力されます。
以上が、WindowsでQGISのPythonパスを設定する方法になります。これにより、QGISのPython環境でシステムパッケージを利用することが可能になります。.