Pythonは多くのプラットフォームで利用できる人気のあるプログラミング言語です。しかし、特定のマシンでPython環境を設定するのは面倒な作業であり、またその設定を他のマシンに移行するのはさらに困難です。ここで、Windows上でポータブルなPython環境を構築する方法を紹介します。
Pythonのポータブル版
Pythonの公式ウェブサイトからダウンロードできる「embeddable python」は、Windows限定のポータブルなPython実行環境です。このバージョンのPythonは、ダウンロードした圧縮ファイルが7MB、解凍後が14MB程度と非常に軽量です。
ポータブルPython環境の設定
まず、Pythonの公式ウェブサイトから「Windows x86-64 embeddable zip file」をダウンロードし、解凍します。次に、解凍したフォルダ内でpython.exe
を実行してPythonが動作することを確認します。
パッケージのインストール
このままではPythonのパッケージを使用することはできません。そのため、パッケージのインストール方法も必要です。具体的には、get-pip.py
をダウンロードし、python get-pip.py
を実行してpipをインストールします。その後、python -m pip install [パッケージ名]
の形式で必要なパッケージをインストールします。
WinPythonの利用
また、WinPythonもポータブルなPython環境を提供しています。WinPythonはPython実行環境と必要なライブラリ、開発ツール一式を1つのフォルダに詰め込んだもので、Windowsマシンで使うことを前提に作られています。
以上が、WindowsでポータブルなPython環境を構築する方法です。これにより、Python環境を簡単に他のマシンに移行することが可能になります。.