Pythonのプログラムを実行可能なexeファイルに変換するためには、一般的にはPyInstallerというツールが使われます。しかし、PyInstallerはマルウェア開発にも悪用されるため、セキュリティソフトによってはPyInstallerで作成したexeファイルが誤ってマルウェアとして認識されることがあります。そのため、PyInstaller以外のexe化ツールを利用することが求められる場合もあります。
以下に、PyInstaller以外の代表的なexe化ツールを紹介します。
cx_Freeze
cx_FreezeはPythonのスクリプトを実行可能なバイナリファイルに変換するためのツールです。cx_FreezeはPythonの標準ライブラリであるfreezeモジュールをベースにしており、Pythonのコードを実行するために必要な依存関係を含めた単一の実行ファイルを生成することができます。
py2exe
py2exeはWindows上で動作するPythonスクリプトを実行可能なexeファイルに変換するためのツールです。py2exeはPythonのコードを解析し、必要なモジュールやライブラリを自動的に検出して実行ファイルに組み込むことができます。
Py2App
Py2AppはmacOS上で動作するPythonスクリプトを実行可能なアプリケーションに変換するためのツールです。Py2AppはPythonのコードと必要な依存関係を含んだアプリケーションバンドルを生成することができます。生成されたアプリケーションはmacOS上で直接実行することができます。
これらのツールはPyInstallerと比べると、マルウェア開発に悪用される機能がないということもあり、セキュリティソフトによるマルウェア認定のリスクが低いとされています。