TypeScriptは、JavaScriptに型を導入することでより安全で保守性の高いコードを書くための言語です。Union型と配列は、特に多くのデータを扱う際に非常に便利です。この記事では、TypeScriptでUnion型と配列を組み合わせて効果的に使用する方法に焦点を当てます。

Union型の基本

Union型は、複数の異なる型のいずれかを受け入れることができる型です。例えば、number | stringというUnion型は、数値または文字列のどちらかを表します。この特性を利用することで、柔軟性のある関数や変数を作成することができます。

function printID(id: number | string) {
    console.log(id);
}

printID(1001); // OK
printID("user123"); // OK

Union型と配列

Union型を配列と組み合わせることで、さらに表現力豊かなデータ構造を作成できます。例えば、Array<number | string>という配列は、数値または文字列の要素を持つことができます。

let mixedArray: Array<number | string> = [1, "two", 3, "four", 5];

このような配列を操作する際に、TypeScriptは適切な型の推論を行います。例えば、mixedArrayから要素を取り出して処理する場合、適切な型のメソッドが利用できます。

mixedArray.forEach(item => {
    if (typeof item === "number") {
        console.log(item + 1); // 数値の場合の処理
    } else {
        console.log(item.toUpperCase()); // 文字列の場合の処理
    }
});

Union型とジェネリクス

Union型をジェネリクスと組み合わせることで、より柔軟で再利用可能なコードを構築することができます。以下は、Union型を利用したジェネリクスの例です。

function getElement<T>(array: Array<T>, index: number): T {
    return array[index];
}

let result1: number | string = getElement(mixedArray, 0);
let result2: boolean | string = getElement(["true", "false", "maybe"], 2);

このように、Union型と配列を組み合わせることで、型安全性を維持しつつ柔軟で表現力のあるコードを構築することができます。TypeScriptの機能を最大限に活用して、より堅牢でメンテナブルなアプリケーションを開発しましょう。

投稿者 admin

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