TypeScriptにおいて、constキーワードは変数だけでなく、型にも使用されます。この記事では、TypeScriptのconst型に焦点を当て、定数の型指定について探究してみましょう。
constキーワードとは？
constは、JavaScriptとTypeScriptの両方で使用されるキーワードで、変数を定数にするために利用されます。変数にconstを使用すると、その変数は再代入不可能な定数となります。しかし、TypeScriptではこれだけではありません。TypeScriptではconstは、リテラル型を導入する際にも使用され、それがconst型と呼ばれています。
const型の基本的な使用法
まず、変数にconstを使った場合の基本的な使用法を見てみましょう。
const myVariable = 42;
// myVariable = 10; // コンパイルエラー: これは再代入不可能です
const myObject = { key: "value" };
// myObject = { key: "new value" }; // コンパイルエラー: これは再代入不可能です
ここで、myVariableとmyObjectはどちらも再代入が不可能な定数ですが、TypeScriptはこれを見て型推論を行います。これがconst型の基本的な使い方です。
const型とリテラル型
const型は主にリテラル型と組み合わせて使用されることがあります。例を見てみましょう。
const myNumber: 42 = 42; // const型として明示的にリテラル型を指定
const myString: "hello" = "hello"; // 文字列のconst型
const myBoolean: true = true; // 真偽値のconst型
これにより、変数が特定の値であることを保証でき、より厳格な型指定が可能となります。
注意点とまとめ
const型は再代入不可能な定数を定義するためのものであり、型推論を利用して型を指定します。- リテラル型と組み合わせて使用することで、特定の値に厳密に型指定できます。
TypeScriptのconst型は、コードの安全性を向上させ、意図しない変更や代入を防ぐのに役立ちます。適切に利用することで、より安全でメンテナブルなコードを構築する手助けとなります。