AnacondaとPowerShellの設定
Windows 10のPowerShellでAnaconda Pythonを使う方法を紹介します。まず、Anacondaがすでにインストールされているものとします。次に、PowerShell起動時に読み込まれるスクリプトのパスを確認するため、PowerShellを起動して以下を実行します。
$profile
実行すると、以下のようなパスが表示されます。
C:\\Users\\（ユーザ名）\\Documents\\WindowsPowerShell\\Microsoft.PowerShell_profile.ps1
フォルダが存在しない場合は作成してから、以下を実行して、メモ帳で設定ファイル Microsoft.PowerShell_profile.ps1 を開いておきます。
notepad $profile
次に、Windowsの「スタートメニュー」→「アプリ一覧」→「Anaconda3 (64-bit)」と進み、「Anaconda Powershell Prompt」を右クリックして、「その他」→「ファイルのある場所を開く」をクリックします。
Anaconda Powershell Promptの設定
Anaconda Powershell Promptのショートカットアイコンを右クリックして、プロパティを開くと、「リンク先」は以下のようになっています。
%windir%\\System32\\WindowsPowerShell\\v1.0\\powershell.exe -ExecutionPolicy ByPass -NoExit -Command \"& 'C:\\Users\\（ユーザ名）\\Anaconda3\\shell\\condabin\\conda-hook.ps1' ; conda activate 'C:\\Users\\（ユーザ名）\\Anaconda3' \"
この中の C:\\Users\\（ユーザ名）\\Anaconda3\\shell\\condabin\\conda-hook.ps1 をメモ帳で開き、中身をすべて先程の Microsoft.PowerShell_profile.ps1 にコピーし、その後ろに、以下のコマンドを追加します。
conda activate
Microsoft.PowerShell_profile.ps1 と conda-hook.ps1 を閉じます。PowerShellを再起動すると、スクリプトの実行が無効になっているため、Microsoft.PowerShell_profile.ps1を読み込めないとエラーが出ます。そこで、現在のユーザがスクリプトを実行できるように以下のコマンドを入力します。
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
以上で設定は完了です。もう一度PowerShellを再起動すると、PythonとIPythonを自由に使えるようになります。
Pythonの実行例
以下のようにPythonを実行できます。
(base) PS C:\\Users\\（ユーザ名）\\Documents> python
Python 3.7.3 (default, Mar 27 2019, 17:13:21) [MSC v.1915 64 bit (AMD64)] :: Anaconda, Inc. on win32
Type \"help\", \"copyright\", \"credits\" or \"license\" for more information.
>>>
IPythonを実行するには、ipythonと入力します。
以上がAnacondaとPowerShellを使ってPythonを実行する方法です。これにより、Pythonのコードをより効率的に実行できるようになります。.