AnacondaはPythonでよく使われる外部ライブラリとPythonがセットになった状態で配布されているもので、ディストリビューションと呼ばれるものです。Anacondaのインストールは比較的簡単ですが、いくつか注意点があります。
インストール先の選択
Anacondaのインストール先はデフォルトでユーザ名を含むフォルダに設定されていますが、ユーザ名が日本語の場合、後々問題が発生する可能性があります。そのため、インストール先は「C:\Anaconda3」など、日本語を含まないフォルダに設定することを推奨します。
インストール手順
- Anacondaの公式サイトからインストーラをダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラを実行し、インストールを開始します。
- インストール先フォルダを選択します。ここで、インストール先フォルダに日本語が含まれている場合、エラーが表示される可能性があります。その場合は、インストール先のフォルダを「C:\Anaconda3」などに変更します。
環境のアクティブ化
AnacondaのPython環境は、スタートメニューの「Anaconda (64-bit)」から「Anaconda Prompt (anaconda3)」などから実行できます。しかし、インストール直後の状態では、Anacondaの専用メニューなどからしかPythonを実行できません。一般のコマンドプロンプトやPowerShellでもPythonを利用する場合は、次の設定を行います。
conda init
このコマンドはConda環境を有効化し、Anacondaが提供するpythonコマンドなどが使えるようになります。
まとめ
AnacondaはPythonの環境構築を容易にする強力なツールです。ただし、インストール先の選択や環境のアクティブ化など、設定を間違えると問題が発生する可能性があります。適切な設定を行うことで、Anacondaを最大限に活用しましょう。.