Pythonの開発において、プロジェクトごとに異なるバージョンのPythonを使用することがあります。そのため、Pythonのバージョンを簡単に切り替えることができるツールは非常に便利です。Anacondaはその一つで、Pythonのバージョンを切り替える方法を以下に説明します。
Anacondaとは
AnacondaはPythonの開発環境の一つで、科学計算(データサイエンスや機械学習も含む)のライブラリを同梱しています。Anacondaをインストールするだけで、高度なプログラミングを行う環境が整います。
Pythonのバージョンを確認する方法
AnacondaはPython本体も同梱しています。以下の手順で、Anacondaと同時にインストールされたPythonのバージョンを確認できます。
- Anaconda Navigatorを起動する
- “base (root)”という、デフォルトでインストールされた環境を選択する
- インストールされているライブラリ一覧のうち、pythonを特定する
Pythonのバージョンを切り替える方法
Anacondaでは複数の環境を管理でき、それぞれの環境で別のバージョンのPythonを使用できます。環境を追加する手順は以下です。
- Anaconda Navigatorを起動する
- Environmentsメニューを選択する
- 左下のCreateボタンを押す
- Packages, Pythonの箇所で適当なバージョンを選ぶ。例えば、3.7を選択します。
- 適当な名前を設定し、Createボタンを押す。
これらの手順により、Anacondaを使ってPythonのバージョンを切り替えることができます。これにより、プロジェクトごとに適切なPythonのバージョンを使用することが可能になります。
まとめ
この記事では、Anacondaを使ってPythonのバージョンを切り替える方法を紹介しました。Pythonでデータサイエンスや機械学習を扱う場合、環境構築に手間がかかり、タイミングによってはライブラリ間で不整合のあるケースもあります。Anacondaを使うと、上記のような手間や余計な問題を回避できます。.