Pythonを使って開発を行う際、モジュールやパッケージをインポートするためには、Pythonがそれらを探し出すことができる場所を知っている必要があります。これは、Pythonがモジュールやパッケージを探す場所のリストを保持している環境変数、PYTHONPATH
によって管理されます。
DebianなどのLinux系OSでは、PYTHONPATH
はシェルの環境変数として設定します。例えば、ホームディレクトリのfoo
サブディレクトリをPythonがモジュールとパッケージを探す場所に追加したい場合、以下のように設定します。
export PYTHONPATH=${PYTHONPATH}:${HOME}/foo
また、Pythonのインタプリタが起動するときに、PYTHONPATH
のパスがsys.path
に追加されます。つまり、sys.path
はPYTHONPATH
のすべてのパスを含むだけでなく、Python標準ライブラリのパスやインストールされたパッケージのパスなど、追加のパスも含みます。
Pythonのインタプリタでsys.path
を表示してみると、Pythonがモジュールやパッケージを探すすべての場所を確認することができます。
python -c "import sys; print(sys.path)"
以上の情報を元に、Pythonのパス設定について理解を深め、効率的な開発環境を構築することができます。