Godotは、2D/3Dゲーム開発に対応したオープンソースのゲームエンジンです。一方、Pythonは、その読みやすさと汎用性から多くの開発者に愛されているプログラミング言語です。
GodotとPythonを組み合わせることで、Pythonの豊富なライブラリとGodotのゲーム開発機能を活用することが可能になります。この記事では、GodotとPythonを組み合わせてゲームを開発する方法について説明します。
GodotとPythonの連携
GodotとPythonを連携させるためには、godot-python
というプロジェクトを利用します。このプロジェクトの目的は、GodotゲームエンジンのスクリプトモジュールとしてPython言語サポートを提供することです。
インストール
GodotとPythonを連携させるためには、まずgodot-python
プロジェクトをインストールする必要があります。インストールは以下の手順で行います:
- Godotのアセットライブラリタブからプロジェクトを直接ダウンロードします。
- アセットライブラリのウェブサイトからダウンロードします。
Pythonスクリプトの作成
Pythonスクリプトを作成するためには、以下の手順を参照してください:
godot
からNode2D
などを継承したクラスを作成します。@exposed
デコレータを使用して、Godotからアクセス可能なクラスを定義します。export()
関数を使用して、Godotからアクセス可能な属性を定義します。
以下に、Pythonスクリプトの基本的な例を示します:
from godot import exposed, export, Vector2, Node2D, ResourceLoader
WEAPON_RES = ResourceLoader.load("res://weapon.tscn")
SPEED = Vector2(10, 10)
@exposed
class Player(Node2D):
name = export(str)
@export(int)
@property
def age(self):
return self._age
@age.setter
def age(self, value):
self._age = value
def _ready(self):
self.weapon = WEAPON_RES.instance()
self._age = 42
def _process(self, delta):
self.position += SPEED * delta
このスクリプトでは、Player
という名前のクラスを定義しています。このクラスは、GodotのNode2D
クラスを継承しており、name
とage
という2つの属性を持っています。また、_ready
と_process
という2つのメソッドを定義しています。
まとめ
- GodotとPythonを組み合わせることで、Pythonの豊富なライブラリとGodotのゲーム開発機能を活用することが可能になります。これにより、より効率的なゲーム開発が可能になります。しかし、PythonとGodotの組み合わせはまだ開発途中であり、一部の機能が制限されている可能性があることに注意が必要です。