IBMは、z/OS®向けのPythonコンパイラとインタープリタであるIBM Open Enterprise SDK for Pythonを提供しています。これにより、Pythonで書かれたz/OSアプリケーションをサポートし、API、プラグイン、ラッパーを開発してビジネスクリティカルなアプリケーションを迅速に拡張することが可能です。
Pythonは、AIとML、DevOps、自動化のための強力なフレームワークを有効にすることで、ビジネスの変革と近代化を加速します。Pythonプログラミング言語は、z/OSでの高速かつスケーラブルなアプリケーションの構築に強力なフレームワークを提供します。
また、PythonはEBCDICとUTFエンコーディングと相互運用できるPythonコーデックパッケージが含まれています。IBM Z Open Automation Utilitiesや他のオープンソースパッケージ（例えばpyzfileやpyracf）を使用して、既存のインフラストラクチャを活用し、データセットとやり取りしたり、JCLを提出したりすることができます。
Pythonの豊富なモジュールとパッケージのエコシステムを活用して、新しいアプリケーションをより少ないコード行でより速く開発し、実行することができます。既存のPythonスキルを活用して、エンドツーエンドのアプリケーションを簡単に構築することができます。
Pythonは、z/OSプラットフォームに現代のPythonプログラミング言語をもたらします。Pythonは、学びやすく、高レベルで、解釈され、一般的な目的の動的プログラミング言語で、コードの可読性に焦点を当てています。これにより、高速かつスケーラブルなアプリケーションを構築することができます。
IBM Z®のデータと既存のアプリケーションの共有を活用して、スループットを増加させ、応答時間を短縮することができます。どのデータが外部に公開されるかを制御し、機密データをIBM Zプラットフォーム上で安全に保持することができます。
Python標準ライブラリへのアクセスは、アプリケーションの作成時に開発リソースを節約し、コストを削減するための広範な関数セットを提供します。このライブラリには、文字列操作、暗号学、スレッディング、ネットワーキング、インターネットとウェブサービスツール、オペレーティングシステムインターフェース、プロトコルなどの領域での高度に使用されるプログラミングタスクが含まれています。開発者は、これらのモジュールを使用して一般的なアプリケーションタスクを達成し、ビジネス機能の実装に集中しながらコード行を少なくすることができます。
Python AI Toolkit for IBM z/OSとPython Package Indexパッケージ（PyPI）からの人気のある事前構築されたPython AIパッケージを取得し、Pythonコミュニティモジュールとフレームワーク（個々のプログラムとコンポーネントからパッケージ、さらには全体のアプリケーション開発フレームワークまで）の数千に及ぶ増加するコレクションへのアクセスを得ることができます。これらのモジュールは、Python Package Indexから利用できます。
以上のように、IBM z/OSでのPythonの活用は、ビジネスの変革と近代化を加速し、高速かつスケーラブルなアプリケーションの構築を可能にします。これにより、企業はビジネスクリティカルなアプリケーションを迅速に拡張し、新しいアプリケーションをより少ないコード行でより速く開発し、実行することができます。.