Mac上でPythonを使用する際、Pythonの実行可能ファイルがどこにあるのかを知ることは重要です。特に複数のPythonバージョンを管理している場合、どのバージョンがデフォルトで使用されるのか、また特定のバージョンを指定して使用するにはどうすればよいのかを理解することが必要です。
Pythonの位置を確認する
Pythonの位置を確認する一つの方法は、ターミナルで which python
または which python3
を実行することです。これにより、Pythonの実行可能ファイルへのパスが表示されます。しかし、これが表示されるパスはシンボリックリンクであり、実際のPythonの位置を示しているわけではないことに注意が必要です。
シンボリックリンクの実際の位置を確認するには、ls -al /usr/local/bin/python3
を実行します。これにより、シンボリックリンクが指している実際のPythonの位置が表示されます。
Pythonの位置を変更する
特定のPythonバージョンをデフォルトで使用したい場合、シンボリックリンクを該当のバージョンに変更することができます。これには以下の手順を実行します。
- 現在のシンボリックリンクをバックアップします:
cp /usr/local/bin/python3{,.orig}
- 現在のシンボリックリンクを削除します:
rm -rf /usr/local/bin/python3
- 新しいシンボリックリンクを作成します:
ln -s /usr/local/Cellar/python/3.6.4_4/bin/python3 /usr/local/bin/python3
これにより、/usr/local/bin/python3
は新しいPythonの位置を指すようになります。
まとめ
Mac上でPythonを効果的に使用するためには、Pythonの位置を理解し、必要に応じてその位置を変更することが重要です。これにより、複数のPythonバージョンを効果的に管理し、特定のバージョンをデフォルトで使用することが可能になります。