OpenCVのcv2.omnidir.calibrate
関数は、全方位カメラのキャリブレーションに使用されます。この関数は、カメラの内部パラメータ(焦点距離、主点、歪み係数など)を推定し、これらのパラメータを使用して画像の歪みを補正します。
全方位カメラのキャリブレーションは、以下の手順で行われます:
- キャリブレーションパターン(チェッカーボードや円グリッドなど)の写真を撮影します。
- 撮影した画像からコーナーを抽出します。チェッカーボードの場合は、OpenCVの
cv::findChessboardCorners
関数を使用します。 - 画像内のコーナーの位置を保存します。これらの位置は、
std::vector<std::vector< cv::Vec2f >>
やstd::vector< cv::Mat >
(cv::Mat
はCV_32FC2
型)などの形式で保存できます。 - 対応する3Dポイントを保存します。これらのポイントは、パターンの物理的なサイズを知っていれば計算できます。3Dポイントは、
std::vector<std::vector<Vec3f>>
やstd::vector< cv::Mat >
(cv::Mat
はCV_32FC3
型)などの形式で保存できます。 cv::omnidir::calibrate
関数を使用して、カメラの内部パラメータを推定します。
以下に、Pythonでの全方位カメラのキャリブレーションの例を示します:
import cv2
import numpy as np
# キャリブレーションフラグの設定
calibration_flags = cv2.omnidir.CALIB_USE_GUESS | cv2.omnidir.CALIB_FIX_SKEW
# オブジェクトポイントと画像ポイントの配列の作成
obj_points_arr = np.array([chessboard_model]*num_points)
img_points_arr = np.array(imgpoints).squeeze(axis=1)
# キャリブレーションの実行
rms, K, xi, D, idx = cv2.omnidir.calibrate(obj_points_arr, img_points_arr, (w,h), K, xi, D, calibration_flags, criteria)
この記事では、OpenCVとPythonを使用した全方位カメラのキャリブレーションについて説明しました。この知識を活用して、あなた自身のプロジェクトで全方位カメラのキャリブレーションを行ってみてください。.