Python 3.10の新機能: match-case文とenum

Python 3.10では、新たな機能としてmatch-case文が導入されました。これは、他の言語でよく見られるswitch-case文に似ていますが、Pythonではこれまで存在していませんでした。

match-case文は、値や構造に基づいてマッチングを行い、それに応じた処理を実行します。以下にその使用例を示します。

def http_error(status):
    match status:
        case 400:
            return "Bad request"
        case 404:
            return "Not found"
        case 418:
            return "I'm a teapot"
        case _:
            return "Something's wrong with the Internet"

このコードでは、statusの値に応じて異なるメッセージを返しています。case _:は、どのケースにもマッチしない場合のデフォルトの動作を定義しています。

また、Pythonではenumを使用することで、一連のシンボリック名を定数として定義することができます。これにより、コードの可読性と保守性が向上します。

これらの新機能を活用することで、Pythonのコードはさらに強力で表現豊かになります。