Python 3.10の新機能: スイッチ文の代替としてのmatch-case文

Python 3.10では、他のプログラミング言語で見られるスイッチ文に似た新機能が導入されました。この新機能は「構造的パターンマッチング」と呼ばれ、matchとcaseのキーワードを使用して実装されます。

Pythonでのスイッチ文の代替手段

Pythonでは、バージョン3.10までスイッチ文の機能を直接サポートしていませんでした。そのため、複数の条件文を実行するためには、elifキーワードを使用する必要がありました。

しかし、Python 3.10以降では、matchとcaseのキーワードを使用してスイッチ文を実装することが可能になりました。

Python 3.10のmatch-case文の基本構文

Python 3.10のmatch-case文の基本構文は以下の通りです。

match term:
    case pattern-1:
        action-1
    case pattern-2:
        action-2
    case pattern-3:
        action-3
    case _:
        action-default

ここで、アンダースコア記号_は、Pythonのスイッチ文でデフォルトケースを定義するために使用します。

match-case文の使用例

以下に、match-case文を使用したPython 3.10のコード例を示します。

lang = input("What's the programming language you want to learn? ")
match lang:
    case "JavaScript":
        print("You can become a web developer.")
    case "Python":
        print("You can become a Data Scientist")
    case "PHP":
        print("You can become a backend developer")
    case "Solidity":
        print("You can become a Blockchain developer")
    case "Java":
        print("You can become a mobile app developer")
    case _:
        print("The language doesn't matter, what matters is solving problems.")

このコードは、ユーザーが学びたいプログラミング言語を入力すると、その言語を学ぶことで何になれるかを出力します。

以上、Python 3.10の新機能であるmatch-case文について解説しました。この新機能を活用することで、Pythonでも他のプログラミング言語のようなスイッチ文を実装することが可能になります。