Pythonのargparse
モジュールは、コマンドライン引数のパースを容易にする強力なツールです。特に、argparse.FileType
はファイルを引数として受け取る際に便利です。
argparse.FileTypeの基本的な使用方法
argparse.FileType
は、ファイルを開くための特殊な型です。これを使用すると、argparse
は自動的にファイルを開き、そのファイルオブジェクトを返します。
import argparse
parser = argparse.ArgumentParser()
parser.add_argument('infile', type=argparse.FileType('r'))
args = parser.parse_args()
print(args.infile.read())
この例では、infile
という名前の引数を定義しています。この引数の型はargparse.FileType('r')
で、これは読み取り専用のファイルを意味します。
argparse.FileTypeの詳細な使用方法
argparse.FileType
は、読み取り(‘r’)、書き込み(‘w’)、追加(‘a’)など、さまざまなモードでファイルを開くことができます。
import argparse
parser = argparse.ArgumentParser()
parser.add_argument('outfile', type=argparse.FileType('w'))
args = parser.parse_args()
args.outfile.write("Hello, World!")
この例では、outfile
という名前の引数を定義しています。この引数の型はargparse.FileType('w')
で、これは書き込み専用のファイルを意味します。
注意点
argparse.FileType
を使用すると、argparse
が自動的にファイルを開くため、プログラムが終了するときには必ずファイルを閉じる必要があります。
import argparse
parser = argparse.ArgumentParser()
parser.add_argument('infile', type=argparse.FileType('r'))
args = parser.parse_args()
print(args.infile.read())
args.infile.close()
このように、argparse.FileType
を使用するときは、ファイルを適切に閉じることを忘れないでください。
以上がPythonのargparse
モジュールでファイルタイプを扱う方法です。これを使えば、コマンドライン引数としてファイルを簡単に扱うことができます。