Pythonのargparseモジュールを使用してコマンドライン引数を解析する際、ヘルプテキストに改行を挿入する方法について説明します。
argparseはデフォルトでヘルプメッセージのdescriptionとepilogテキストをラインラップします。しかし、ヘルプテキストに改行を挿入したい場合、argparse.RawTextHelpFormatter
を使用することで、すべてのヘルプテキスト(引数を含む)に対してフォーマットを保持することができます。
以下に具体的なコードを示します。
from argparse import ArgumentParser, RawTextHelpFormatter
parser = ArgumentParser(description='test', formatter_class=RawTextHelpFormatter)
parser.add_argument('-g', choices=['a', 'b', 'g', 'd', 'e'], default='a',
help="Some option, where\\n"
" a = alpha\\n"
" b = beta\\n"
" g = gamma\\n"
" d = delta\\n"
" e = epsilon")
args = parser.parse_args()
このコードでは、RawTextHelpFormatter
をformatter_class
として指定しています。これにより、ヘルプテキスト内の改行やスペースがそのまま保持されます。
ただし、RawTextHelpFormatter
を使用すると、ヘルプテキストの先頭と末尾の改行が削除されることに注意してください。
以上がPythonのargparseモジュールでヘルプテキストに改行を挿入する方法についての説明です。この情報がPythonのコマンドラインツールの開発に役立つことを願っています。