Python argparseとdataclassを活用したコマンドラインパーサーの作成

Pythonのargparseとdataclassを組み合わせて使用することで、コマンドラインパーサーを効率的に作成することができます。この記事では、その方法を詳しく解説します。

argparse-dataclassの基本

argparse-dataclassは、argparseとdataclassesを組み合わせて使用することで、コマンドライン引数のパーサーを簡単に作成することができます。以下に基本的な使用方法を示します。

from argparse_dataclass import dataclass

@dataclass
class Options:
    x: int = 42
    y: bool = False

print(Options.parse_args(['--y']))  # Output: Options(x=42, y=True)

この例では、Optionsというクラスを定義し、その中にxとyという2つのフィールドを設定しています。xは整数型でデフォルト値は42、yはブール型でデフォルト値はFalseとなっています。このクラスをargparse_dataclass.dataclassデコレータでデコレートすることで、コマンドライン引数のパーサーとして機能します。

オプションの設定

argparse-dataclassでは、各フィールドに対してオプションを設定することが可能です。以下にその例を示します。

from dataclasses import dataclass, field
from argparse_dataclass import ArgumentParser

@dataclass
class Options:
    x: int = field(metadata=dict(args=['-x', '--long-name']))
    positional: str = field(metadata=dict(args=['positional']))

parser = ArgumentParser(Options)
print(parser.parse_args(['-x', '0', 'positional']))  # Output: Options(x=0, positional='positional')

この例では、xフィールドに対して-xと--long-nameの2つのオプションを設定しています。また、positionalフィールドは位置引数として設定されています。

以上がargparseとdataclassを組み合わせたコマンドラインパーサーの基本的な作成方法です。これを活用することで、Pythonでのコマンドラインツールの開発をより効率的に行うことができます。