Pythonのargparseモジュールは、コマンドライン引数を簡単に扱うための標準ライブラリです。この記事では、argparseの型指定について詳しく解説します。

型指定の基本

コマンドライン引数で指定された値はデフォルトでは文字列型です。しかし、argparseでは、引数を特定の型に自動的に変換することが可能です。具体的には、add_argumentメソッドのtype引数に型を指定することで、引数の型を指定できます。

parser.add_argument('--number', type=int)  # 整数値(int)
parser.add_argument('--alpha', type=float, default=0.01)  # 実数値(float)

上記のようにすると、指定された値はintfloatに自動で変換されます。

応用: リスト型の引数

argparseでは、リスト型の引数も受け取ることが可能です。以下に、float型のリストとint型のリストをコマンドライン引数として受け取る例を示します。

import argparse

parser = argparse.ArgumentParser(description='an example program')
parser.add_argument('--flist', required=True, nargs="*", type=float, help='a list of float variables')
parser.add_argument('--ilist', required=True, nargs="*", type=int, help='a list of int variables')

args = parser.parse_args()

print(args.flist)
print(args.ilist)

このプログラムを実行すると、--flist--ilistに指定した数値がそれぞれfloat型とint型のリストとして出力されます。

以上、Pythonのargparseモジュールでの型指定について解説しました。この機能を活用することで、より柔軟なコマンドライン引数の取り扱いが可能となります。

投稿者 admin

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