PythonでHTMLやXMLをパースするためのライブラリとして、ElementTreeとBeautifulSoupがよく使われます。それぞれの特性と適用例について見ていきましょう。
ElementTree
ElementTreeはPythonのXMLパッケージの一部で、XMLファイルのオブジェクト表現を提供します。リストのような構造でXMLツリーを表現し、属性は辞書として表現されます。DOMよりもメモリ消費が少なく、パースのオーバーヘッドもSAXと比較して同等です。
BeautifulSoup
一方、BeautifulSoupはHTMLとXMLファイルからデータをパース/抽出するためのライブラリです。しかし、BeautifulSoupのバージョン3.1.0は実際のHTMLに対して3.0.8よりも大幅に劣っていました。そのため、作者自身がlxmlなどの代替を推奨しています。
しかし、BeautifulSoupはエンコーディング検出のサポートが優れているため、入力によってはlxmlよりも優れたパーサーとなることがあります。
まとめ
どちらのライブラリを使用するかは、具体的な使用ケースと入力データによります。ElementTreeはメモリ効率とパフォーマンスが優れていますが、BeautifulSoupはエンコーディング検出のサポートが優れています。どちらのライブラリもそれぞれの利点があり、適切に選択することでPythonでのHTMLやXMLのパースを効率的に行うことができます。