PythonのライブラリであるPydanticは、JSON形式でスキーマを定義し、そのスキーマに基づいてデータのバリデーションを行うことができます。
Pydanticとは
PydanticはPythonのデータバリデーションと設定管理ライブラリで、Pythonの型注釈を使用しています。これにより、データがどのようにバリデーションされ、変換され、シリアライズ/デシリアライズされるべきかを定義するデータクラスを作成することができます。
JSONスキーマの定義
Pydanticでは、JSON形式でスキーマを定義し、そのスキーマに基づいてPydanticのクラスを作成することができます。具体的には、以下の2つの方法があります。
- 型名と引数を書いたJSONをPydanticのクラスに変換する
- JSONSchema形式で書いたJSONをPydanticのクラスに変換する
これらの方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。例えば、JSONで定義するメリットとしては、定義をアプリの外部に置くことができるため、利用者の数が変わる昼と夜で閾値を変えたい、クラウド側に定義ファイルを置きたいといった要望に対応できます。一方、デメリットとしては、IDEから定義が全く見えないため、自動補完が効かず、ツールとしての恩恵を受けにくいという点が挙げられます。
まとめ
PythonのPydanticライブラリを使用すると、JSON形式でスキーマを定義し、そのスキーマに基づいてデータのバリデーションを行うことができます。これにより、データの整合性を保つことができ、より堅牢なアプリケーションの開発が可能になります。