Pythonでは、Excelファイルの入出力を外部ライブラリを用いて行います。その中でもよく用いられるのが「openpyxl」と「pandas」です。
openpyxlとpandasの違い
「openpyxl」と「pandas」は、それぞれ異なる目的と機能を持っています。
openpyxl
「openpyxl」はExcelの標準規格でファイルを読み書きするためのライブラリです。罫線、フォント、背景色などの書式も含めて、Excelファイルをそのまま読み書きできます。しかし、計算機能はありません。
pandas
一方、「pandas」は配列をベースとしたデータ操作・分析のためのライブラリです。多数の便利な関数やメソッドが実装されており、データサイエンティストの手足となるパワフルなツールとして人気があります。ただし、あくまでもExcelファイルから読み込むのはデータだけで、書式などは引き継ぎません。
使い分け
「openpyxl」は、ひな型のExcelファイルにデータを書き入れるような帳票の編集に使えます。一方、「pandas」は、データの処理・分析を行う場合に便利です。
まとめ
PythonでExcelファイルを操作する際には、「openpyxl」と「pandas」のどちらを使うべきかは、その目的によります。帳票の編集には「openpyxl」を、データ分析には「pandas」を使用すると良いでしょう。