Pythonのパッケージ管理ツールとして、pipとcondaはよく使われますが、それぞれには特徴と利点があります。
pipとは
pipはPython Package Indexに公開されているPythonパッケージのインストールなどを行うユーティリティで、Python 3.4以降には標準で付属しています。パッケージのインストールはpipのinstallコマンドで行います。
condaとは
Anacondaにはcondaコマンドがインストールされており、パッケージのインストールや、実行環境の作成・切り替えなどを行います。Conda環境は独立したPythonの実行環境で、他の環境に影響を与えずにPythonのバージョンを用途によって切り替えたり、パッケージをインストールしたりできます。
pipとcondaの違い
pipとcondaの違いは、PyPIとAnacondaのそれぞれに付随したインストール・管理ツールであることです。PyPIとAnacondaはPython用ソフトウェア公開サービス(リポジトリ)です。現状それぞれソフトウェア管理の形態が異なりますので、併用することが難しいです。
注意事項
Anaconda下でpipを使うと予期せず環境が破壊され、最悪の場合Anaconda自体の再インストールが必要になります。pipは慎重に使いましょう。
以上、Pythonのパッケージ管理ツールであるpipとcondaの違いについて説明しました。それぞれのツールはその特性により、適切な場面で使い分けることが重要です。