Pythonのunittestフレームワークを使用してテストを書く際、テストケースに引数を渡す方法が必要な場合があります。この記事では、その方法を説明します。
コマンドライン引数の使用
Pythonのunittestフレームワークは、テストケースに引数を渡すための直接的な方法を提供していません。しかし、コマンドライン引数を使用して間接的に引数を渡すことが可能です。
以下に、コマンドライン引数を使用してテストケースに引数を渡す例を示します。
import sys
import unittest
class MyTest(unittest.TestCase):
USERNAME = "default_username"
PASSWORD = "default_password"
def test_login(self):
print('username:', self.USERNAME)
print('password:', self.PASSWORD)
if __name__ == "__main__":
if len(sys.argv) > 1:
MyTest.USERNAME = sys.argv.pop()
MyTest.PASSWORD = sys.argv.pop()
unittest.main()
このコードでは、sys.argv
から引数を取り出し、テストケースのクラス変数に設定しています。これにより、コマンドラインから引数を渡すことができます。
環境変数の使用
環境変数を使用することも、テストケースに引数を渡す方法の一つです。以下に、環境変数を使用してテストケースに引数を渡す例を示します。
import os
import unittest
class MyTest(unittest.TestCase):
USERNAME = "default_username"
PASSWORD = "default_password"
def test_login(self):
print('username:', self.USERNAME)
print('password:', self.PASSWORD)
if __name__ == "__main__":
MyTest.USERNAME = os.environ.get('TEST_USERNAME', MyTest.USERNAME)
MyTest.PASSWORD = os.environ.get('TEST_PASSWORD', MyTest.PASSWORD)
unittest.main()
このコードでは、os.environ.get
を使用して環境変数を取得し、テストケースのクラス変数に設定しています。これにより、環境変数を通じて引数を渡すことができます。
注意点
これらの方法は、テストケースに引数を渡すためのワークアラウンドであり、unittestフレームワークの本来の使用方法からは逸脱しています。テストケースは、外部の状態に依存しないように設計するべきです。しかし、特定の状況下でこれらの方法が有用である場合もあります。
以上、Python unittestで引数を渡す方法について説明しました。これがPythonのテスト作成に役立つことを願っています。