Pythonでプログラムを書く際、.py
ファイルに実行したい内容を保存します。この.py
ファイルをモジュールと呼びます。モジュールは、他のプログラムから再利用できるようにしたファイルのことを意味します。
モジュールをいくつか集めてまとめたものがパッケージです。そして、複数のパッケージをまとめて一つにしてインストールできるようにしたものがライブラリです。
具体的な例を見てみましょう。四則演算を行うプログラムがあるとします。このプログラムをモジュール化すると、他のプログラムから再利用することが可能になります。
# module.py
def ex_sum(a, b):
c = a + b
return c # 加算
def ex_diff(a, b):
c = a - b
return c # 減算
def ex_multi(a, b):
c = a * b
return c # 乗算
def ex_div(a, b):
c = a / b
return c # 除算
上記のmodule.py
は四則演算における関数が入っています。これを利用するプログラムは以下のようになります。
# main.py
import sample
a = 10
b = 2
print(sample.ex_sum(a, b), sample.ex_diff(a, b), sample.ex_multi(a, b), sample.ex_div(a, b))
このようにモジュールを活用することで、変数の数が減り、見やすいコードになります。
ライブラリは、関連するモジュールやパッケージの集まりで、特定の機能や作業を簡単に行うために再利用できるコードの集合体を指します。Pythonのライブラリは他のプログラミング言語に比べて重質しており、うまく活用すれば多くの機能を短時間で、シンプルなコードで実装できるようになります。
Pythonには標準ライブラリと外部ライブラリの2種類が存在します。標準ライブラリはPythonにあらかじめ用意されているライブラリで、外部ライブラリはPythonに元々組み込まれておらず、外部から読み込む必要のあるライブラリを指します。
以上がPythonのモジュールとライブラリの基本的な違いとその使い方になります。これらの理解はPythonプログラミングの基礎となりますので、しっかりと理解しておきましょう。