Pythonでは、データを格納・操作するためのオブジェクトとして、リストとタプルがあります。これらはよく似ていますが、重要な違いがあります。
リストとタプルの基本的な違い
- リストは可変なデータ型で、値の操作が自由にできます。リストは角括弧
[]
で定義され、要素の追加、削除、変更が可能です。
List = ["A", "B", "C", "D", "E"]
List[2] = "Y"
print(List) # ['A', 'B', 'Y', 'D', 'E']
- タプルは不変なデータ型で、値の操作ができません。タプルは丸括弧
()
で定義され、一度作成した後は要素の追加、削除、変更ができません。
Tuple = ("A", "B", "C", "D", "E")
# Tuple[2] = "Y" # TypeError: 'tuple' object does not support item assignment
print(Tuple) # ('A', 'B', 'C', 'D', 'E')
パフォーマンスの違い
タプルはリストよりもメモリ使用量や処理速度が優れています。これは、タプルがイミュータブル(不変)であるため、Pythonが内部的に最適化を行うことができるからです。
使い分け
リストとタプルは、それぞれ適切な場面で使い分けることが重要です。一般的に、要素の変更が必要な場合はリストを、不変のデータを扱う場合はタプルを使用します。
以上、Pythonのリストとタプルの違いについて説明しました。これらの理解は、Pythonプログラミングの基礎を理解する上で重要です。