Pythonのデータ分析ライブラリであるPandasのread_csv
とto_csv
関数には、quoting
オプションがあります。このオプションを指定することで、区切り文字やクォーテーション、改行などをエスケープする処理をデフォルトから変更することができます。
また、quoting
オプションを指定することでフィールドをfloat型に変換して読み取ることも出来ます。
以下に、quoting
オプションの指定方法とその効果について説明します。
quotingオプションの指定方法
read_csv
やto_csv
関数でquoting
オプションを指定する方法は以下の通りです。
import pandas as pd
import csv
# read_csvの場合
df = pd.read_csv('sample_input.csv', quoting=csv.QUOTE_MINIMAL)
# to_csvの場合
df.to_csv('sample_output.csv', quoting=csv.QUOTE_MINIMAL)
quotingオプションの効果
quoting
オプションには以下の4つの値を指定することができます。
csv.QUOTE_MINIMAL
: 区切り文字、クォーテーション、改行など特別な文字を含むフィールドのみクォートします。csv.QUOTE_ALL
: 全てのフィールドをクォートします。csv.QUOTE_NONNUMERIC
: 全ての非数値フィールドをクォートし、クォートされていない全てのフィールドをfloat型に変換します。csv.QUOTE_NONE
: 全てのフィールドをクォートしません。
それぞれのオプションがどのように動作するかは、具体的なCSVファイルを用いて試すことで理解することができます。
以上が、PythonでCSVファイルをエスケープしながら読み込む方法についての説明です。この情報がPythonでのCSVファイルの取り扱いに役立つことを願っています。