Pythonでは、C言語のようなUnionの機能を実現するために、ctypes
モジュールを使用します。このモジュールは、C互換のデータ型を提供し、PythonでCライブラリを呼び出すことを可能にします。
以下に、PythonでC言語のUnionを模倣する一例を示します。
from ctypes import Union, Array, c_uint8, c_uint32, cdll, CDLL
class uint8_array(Array):
_type_ = c_uint8
_length_ = 4
class u_type(Union):
_fields_ = [("data", c_uint32), ("chunk", uint8_array)]
libc = CDLL(cdll.LoadLibrary('libc.so.6')._name)
printf = libc.printf
if __name__ == "__main__":
_32bitsdata = u_type()
_32bitsdata.chunk[:] = (1, 2, 3, 4)
printf(b"Data in 32 bits: %d\\n", _32bitsdata.data)
このコードでは、ctypes
モジュールを使用して、C言語のUnionのような機能をPythonで実現しています。u_type
というUnionは、data
というc_uint32
型のフィールドと、chunk
というuint8_array
型のフィールドを持っています。これにより、4つの8ビット値を1つの32ビット値に変換することができます。
Pythonでは、変数に型がないため、Unionを必要とする場面は少ないかもしれません。しかし、バイナリデータを操作する場合など、このような機能が役立つことがあります。