Pythonのcollections
モジュールには、deque
というデータ型があります。これは、両端に対してO(1)のコストでデータの追加や削除が可能なデータ構造です。
dequeの作成
dequeの作成は非常に簡単です。以下のようにcollections
モジュールからdeque
をインポートし、その後でdeque()
を呼び出すだけです。
from collections import deque
d = deque()
また、初期値を持つdequeを作成することも可能です。
d = deque([1, 2, 3])
要素の追加
dequeでは、末尾に要素を追加するappend
メソッドと、先頭に要素を追加するappendleft
メソッドが利用できます。
d = deque()
d.append(1) # 末尾に要素を追加
d.appendleft(2) # 先頭に要素を追加
要素の削除
要素の削除はpop
メソッドとpopleft
メソッドを使用します。pop
はdequeの右側の要素を削除して返し、popleft
はdequeの左側の要素を削除して返します。
d = deque([1, 2, 3])
d.pop() # 右側の要素を削除
d.popleft() # 左側の要素を削除
dequeのその他の操作
dequeには他にも様々な操作が可能です。例えば、rotate
メソッドを使用すると、引数の値だけ要素を右に移動することができ、末端を超える要素は先頭に移動します。
d = deque([1, 2, 3, 4, 5])
d.rotate(1) # 要素を右に1つ移動
以上がPythonのdequeの基本的な使い方です。これらの操作を理解し、適切に使用することで、Pythonプログラミングの幅が広がります。.