PythonでDLLを扱う方法について説明します。DLLはWindowsにおける共有ライブラリの仕組みで、PythonからWindowsのDLLを使うにはctypes.WinDLL
関数を使用します。
DLLとは
DLL (Dynamic Link Library、ダイナミックリンクライブラリ)とは、Windowsにおける共有ライブラリの仕組みです。DLLは複数のプログラムで同時かつ共通に使用できるコードとデータを含みます。
ctypesとは
ctypesはPythonのための外部関数ライブラリです。ctypesを用いることで、共有ライブラリ (Windowsでは.dll、Linuxでは.so)の関数を呼び出せます。
DLLを呼び出す方法
以下のように、ctypes.WinDLL
関数で、引数で指定したDLLを読み込みます。
import ctypes
dll = ctypes.WinDLL("your_dll.dll")
DLL読み込み後の利用方法は、DLLや関数ごとに異なるため、公開されているリファレンス (API)を参照します。
サンプルコード
以下に、PythonでDLLを呼び出すサンプルコードを示します。
import ctypes
user32 = ctypes.WinDLL("user32")
user32.MessageBoxW.argtypes = (ctypes.c_void_p, ctypes.c_wchar_p, ctypes.c_wchar_p, ctypes.c_uint32)
user32.MessageBoxW(None, 'test', 'title', 0)
このコードは、user32.dll
を読み込み、その中のMessageBoxW
関数を呼び出しています。
以上がPythonでDLLを扱う基本的な方法です。具体的な使用方法はDLLや関数によりますので、それぞれのリファレンスを参照してください。