Pythonは多機能なプログラミング言語で、ExcelのVBAマクロを実行することも可能です。この記事では、PythonからExcelのVBAマクロを実行する方法について詳しく説明します。
PythonからExcelのVBAマクロを実行するメリット
PythonからVBAマクロを実行することにはいくつかのメリットがあります。
- VBAをPythonに書き換える必要がない: PythonからVBAを実行できるメリットの一つに、「VBAをPythonに書き換える必要がない」ことがあります。たとえば職場でVBAで処理をしている業務を他のプログラム言語で動かそうとした場合、その言語で書き換える必要があります。しかしVBAで記載されたプログラムをPythonで実行する場合、その書き換えが不要です。そのためVBAの作業をPythonで実行するときは、新たな作業はほとんどありません。
- Python×VBAが可能になる: PythonからVBAを実行できるようになるメリットに、「Python×VBAが可能になる」ことがあります。たとえばPythonでウェブスクレイピングで得たデータをエクセルに書き出し、そのデータをVBAで計算することが可能になるのです。
PythonからVBAを実行するライブラリ
PythonからVBAを実行するためには、win32comやxlwingsといったライブラリが必要です。
win32com
win32comはPythonでExcelだけでなくOutlookも操作できるライブラリです。このライブラリを使うと、PythonからExcel VBAを実行することが可能です。
xlwings
xlwingsライブラリは、PythonでExcelを操作するときに使えるライブラリです。このライブラリを使うと、PythonからExcel VBAを実行することが可能です。
PythonからExcelのVBAマクロを実行する方法
以下に、PythonからExcelのVBAマクロを実行する具体的な手順を示します。
import win32com.client
xl = win32com.client.Dispatch("Excel.Application") # Excelアプリケーションのインスタンスを作成
wb = xl.Workbooks.Open(r'C:\\Users\\jay\\Desktop\\PythonInOffice\\python_run_macro\\macro.xlsm') # マクロが含まれるExcelファイルを開く
xl.Application.Run('macro.xlsm!Module1.macro1("Jay")') # VBAマクロを実行
wb.Save() # Excelファイルを保存
xl.Application.Quit() # Excelアプリケーションを閉じる
このコードは、PythonからExcelのVBAマクロを実行する一例です。xl.Application.Runメソッドを使ってVBAマクロを実行しています。
以上がPythonからExcelのVBAマクロを実行する方法になります。PythonとVBAの組み合わせにより、より効率的なデータ処理が可能になります。