PythonでExcelを操作するためのライブラリとして、xlwings
がよく使われますが、パフォーマンスや互換性の問題から代替案を探すことがあります。
xlwingsとは
xlwings
は、本家Excelをプロセス間通信で制御するライブラリです。プロセス間通信にCOMアーキテクチャが使われていて、COM通信を実現するのがpywin32
です。
xlwingsの問題点
xlwings
の主な問題点は、openpyxl
に比べて処理速度が遅いことです。特に、大量のセルを操作する場合、xlwings
はopenpyxl
の約8倍の時間がかかることが報告されています。
openpyxlとは
openpyxl
は、Excelとの互換性に難ありますが、カバーできる環境が広くLinuxサーバでも動きます。また、openpyxl
は、Excel操作ライブラリとしてxlwings
と比較されます。
openpyxlの利点と問題点
openpyxl
の利点は、xlwings
に比べて処理速度が速いことです。しかし、openpyxl
にも問題点があります。例えば、行や列の挿入が実質利用不可能であることや、計算式による結果が読み込めない事があることなどが挙げられます。
まとめ
xlwings
とopenpyxl
のどちらを選ぶべきかは、使用環境や必要な機能によります。xlwings
はWindowsユーザーがExcelの自動処理をするのに向いていますが、処理速度が遅いという問題があります。一方、openpyxl
はLinuxサーバでも動作し、処理速度も速いですが、Excelとの完全な互換性は保証されていません。
以上、PythonでExcelを操作するためのライブラリxlwings
の代替案についての記事でした。この情報が皆さんのPythonプログラミングに役立つことを願っています。