PythonでXOR暗号を実装する方法について説明します。XOR暗号は、その名の通り、排他的論理和 (XOR, 記号:⊕)を用いた暗号化手法です。
XOR暗号の特徴は以下の2つです:
1. 与えられた2つのビットのうち片方が1、もう一方が0のときに1になる
2. ビット列Xに対してビット列YでXOR演算した結果に対し、再びビット列YでXOR演算すると元のビット列Xに戻る
これらの性質(特に2つ目)を利用した暗号化がXOR暗号です。
# XOR暗号で暗号化
def xor_encrypt (plaintext, key):
return "".join ( [chr (ord (c1) ^ ord (c2)) for (c1,c2) in zip (plaintext, key)])
# XOR暗号で復号化
def xor_decrypt (ciphertext, key):
return "".join ( [chr (ord (c1) ^ ord (c2)) for (c1,c2) in zip (ciphertext, key)])
# 平文
plaintext = "Excalibur"
# キー
key = "savarmajikawaii"
# 平文の表示
print ("平文 : " + plaintext)
# 暗号化
ciphertext = xor_encrypt (plaintext, key)
print ("暗号文 : " + ciphertext)
# 復号化
ciphertext = xor_decrypt (ciphertext, key)
print ("復号文 : " + ciphertext)
このコードは、平文(暗号化するデータ)に鍵(パスワード)をXOR演算することで暗号文を生成します。そして、暗号文に対して鍵でXORすると復号化(暗号解除)します。
また、PythonでのXOR暗号の実装には、xor-cipher
というライブラリもあります。このライブラリはCythonを使用して書かれており、純粋なPythonの実装よりも1000倍高速であると報告されています。
以上がPythonでのXOR暗号の基本的な実装方法となります。この情報がPythonでの暗号化の理解に役立つことを願っています。