Pythonでは、JSON形式のデータと辞書型(dict型)のデータは相互に変換することが可能です。これにより、JSON形式のデータをPythonの辞書型として扱うことができ、辞書型の便利な機能を活用することが可能になります。
JSONと辞書型の違い
JSONは「データフォーマット」であり、辞書型は「Pythonにおけるデータ型の一種」です。JSONというフォーマットに従って記述されたデータは、そのままでは構造化された情報へのアクセスが容易に行えません。それぞれのプログラミング言語に応じて適切なデータ型に変換することで、データにアクセスできるようになります。
JSONから辞書型への変換
Pythonでは、json
モジュールを使用して、JSON形式のデータを辞書型に変換することができます。
import json
json_text = '{"name": "Taro", "age": 12, "country": "Japan"}'
data = json.loads(json_text)
print(type(data)) # <class 'dict'>
print(data["name"]) # Taro
上記の例では、json_text
という変数に、JSON形式の文字列を代入しています。json.loads()
関数を使用して、この文字列を辞書型に変換しています。
辞書型からJSONへの変換
辞書型からJSON形式の文字列に変換することも可能です。その際は、json.dumps()
関数を使用します。
import json
data = {"name": "Taro", "value": 100} # 任意のdict型変数
s = json.dumps(data, ensure_ascii=False, indent=2) # JSON形式の文字列に変換
このように、PythonではJSON形式のデータと辞書型のデータを相互に変換することが可能で、これによりJSON形式のデータをより柔軟に扱うことができます。