Pythonでのユニットテストでは、2つのセットが等しいかどうかを確認するために assert
ステートメントを使用することがあります。これは、2つのセットが等しい(つまり、同じ要素を含む)場合に True
を返し、そうでない場合に False
を返します。
しかし、リストや他の順序を持つコレクションに対してこの方法を使用すると、順序の違いによりテストが失敗する可能性があります。そのため、Pythonの unittest
モジュールでは、順序に関係なく2つのリストが同じ要素を含むかどうかを確認するための assertCountEqual
メソッドが提供されています。
以下に、assertCountEqual
を使用したテストケースの例を示します。
import unittest
class TestListElements(unittest.TestCase):
def setUp(self):
self.expected = ['foo', 'bar', 'baz']
self.result = ['baz', 'foo', 'bar']
def test_count_eq(self):
"""Will succeed"""
self.assertCountEqual(self.result, self.expected)
def test_list_eq(self):
"""Will fail"""
self.assertListEqual(self.result, self.expected)
if __name__ == "__main__":
unittest.main()
この例では、setUp
メソッドでテストケースの初期設定を行い、test_count_eq
と test_list_eq
の2つのテストメソッドを定義しています。assertCountEqual
メソッドは、2つのリストが同じ要素を含むかどうかを確認し、assertListEqual
メソッドは、2つのリストが完全に等しいかどうか(つまり、要素とその順序が一致するかどうか)を確認します。このため、test_count_eq
メソッドは成功し、test_list_eq
メソッドは失敗します。
このように、Pythonの unittest
モジュールを使用すると、順序に関係なく2つのコレクションが同じ要素を含むかどうかを簡単に確認することができます。これは、ユニットテストを行う際に非常に便利な機能です。