Pythonでは、クラスを定義する際に__init__
という特殊なメソッドを使用します。このメソッドは、クラスからインスタンスが生成されたときに最初に実行されるもので、コンストラクタと呼ばれます。
__init__とは?
__init__
は、Pythonのクラスを「インスタンス化」する際に必要なメソッドです。「インスタンス化」は、抽象的なクラスという概念に個性を与えて具体化することです。
例えば、「人」という抽象的なクラスに、名前を指定することで個性を与えます。この「名前を指定して人を生成する」ことがインスタンス化に当たります。
__init__の使い方
Pythonにおけるインスタンス化は、__init__
メソッドで行われます。具体的には、以下のように書きます。
class クラス名:
def __init__(self, 他の引数):
# ここに初期化のコードを書く
ここで、self
はそれぞれのインスタンスを表すもので、他の引数
はインスタンス化する際に必要な他のデータを指します。
__init__を利用した例
以下に、__init__
を使ってインスタンス化を行う具体的な例を示します。
class Person:
def __init__(self, name):
self.name = name
def say_hello(self):
print(f"Hello! I am {self.name}.")
# インスタンスの作成
peter = Person('Peter')
mary = Person('Mary')
# メソッドの実行
peter.say_hello() # 出力: Hello! I am Peter.
mary.say_hello() # 出力: Hello! I am Mary.
この例では、Person
というクラスを定義し、そのクラスからpeter
とmary
という2つのインスタンスを作成しています。
以上がPythonのクラスと__init__
メソッドの基本的な使い方です。この知識を活用して、Pythonのクラスをより効果的に使用してみてください。.