Python開発環境のコンテナ化

Pythonの開発環境をDockerでコンテナ化することは、開発環境の再現性と移植性を大幅に向上させることができます。以下に、Python開発環境のコンテナ化の手順を示します。

Dockerfileの作成

まず、Pythonの実行環境を定義するDockerfileを作成します。以下は一例です。

FROM python:3.6
USER root
RUN apt-get update
RUN apt-get -y install locales && \
    localedef -f UTF-8 -i ja_JP ja_JP.UTF-8
ENV LANG ja_JP.UTF-8
ENV LANGUAGE ja_JP:ja
ENV LC_ALL ja_JP.UTF-8
ENV TZ JST-9
ENV TERM xterm
COPY requirements.txt /root/
RUN apt-get install -y vim less
RUN pip install --upgrade pip
RUN pip install --upgrade setuptools
RUN pip install -r /root/requirements.txt

このDockerfileでは、Python 3.6をベースに、必要なパッケージをインストールし、ロケールとタイムゾーンを設定しています。また、requirements.txtをコピーし、その中にリストされたPythonのパッケージをインストールしています。

docker-compose.ymlの作成

次に、Docker Composeを使用してコンテナを管理するためのdocker-compose.ymlを作成します。以下は一例です。

version: '3'
services:
  python3:
    restart: always
    build: .
    container_name: 'python3'
    working_dir: '/root/'
    tty: true
    volumes:
      - ./src:/root/src

この設定ファイルでは、作成するコンテナの名前、作業ディレクトリ、ボリュームのマウントなどを定義しています。

コンテナのビルドと起動

最後に、以下のコマンドを実行してDockerイメージをビルドし、コンテナを起動します。

docker-compose up -d

これで、Pythonの開発環境がコンテナ化され、どこでも同じ環境を再現することが可能になりました。

以上がPython開発環境のコンテナ化の基本的な手順です。これにより、開発環境のセットアップや管理が容易になり、チームでの開発や新しい環境への移行もスムーズに行えます。.