Pythonの仮想環境は、Pythonプロジェクトのための分離された環境を作成するために使用されます。これにはインタープリタ、ライブラリ、スクリプトが含まれます。
システムの更新
Ubuntu 22.04を最新のパッケージで保つために、以下の2つのaptコマンドを実行します。
sudo apt update
sudo apt upgrade
pipのインストール
仮想環境をインストールする前に、pipをインストールしましょう。pipはパッケージマネージャで、プロジェクトのパッケージのインストール、アンインストール、アップグレードを助けます。
apt install python3-pip
Python 3の仮想環境の作成
Pythonで仮想環境を作成するためにvenvコマンドが使用されます。venvパッケージはUbuntuリポジトリで利用可能です。
まず、以下のコマンドを使用してvenvパッケージをインストールしましょう。
apt install python3-venv
次に、仮想環境を作成します。
python3 -m venv my_env_project
上記のコマンドは、現在のディレクトリに’my_env_project’という名前のディレクトリを作成します。これにはpip、インタープリタ、スクリプト、ライブラリが含まれます。
ls my_env_project/
出力:
bin include lib lib64 pyvenv.cfg share
仮想環境をアクティブにするには、以下のように入力します。
source my_env_project/bin/activate
これで、Python仮想環境の作成とアクティベーションが完了しました。この環境内でパッケージをインストールしたり、Pythonスクリプトを実行したりすることができます。
仮想環境の確認
仮想環境内でpythonコマンドを実行してインタープリタを開きます。
(my_env_project) linuxopsys@ubuntu:~$ python
仮想環境内でパッケージをインストールする例として、NumPyパッケージをインストールします。
(my_env_project) linuxopsys@ubuntu:~$ pip install numpy --user
新しいパッケージを仮想環境内にインストールするたびに、それをプロジェクトにインポートできるはずです。
(my_env_project) linuxopsys@ubuntu:~/my_env_project$ python
>>> import numpy
仮想環境の終了
インタープリタから退出するには、以下のように入力します。
>>> quit()
以上が、Ubuntu 22.04でPythonの仮想環境を作成する方法になります。これにより、各Pythonプロジェクトの依存関係を分離し、プロジェクトごとに必要なパッケージのバージョンを適切にインストールすることができます。.