Ubuntuは、OSが標準でPythonを提供しています。この、OSが提供するPythonの実行環境用に、Ubuntuは独自にカスタマイズしたpipコマンドも提供しています。
pipのインストール
Ubuntu版のpipは、次のコマンドでインストールできます。
$ sudo apt install python3-pip
この方法でインストールしたpipコマンドは、OSが提供するPython環境のパッケージを操作します。
注意点
通常、Ubuntuの実行環境はaptコマンドで操作しますが、pipコマンドでPyPIなどからのパッケージをインストールすると、Ubuntuのパッケージ管理に不具合が発生する可能性があります。そのため、通常は、pipコマンドではなく、aptコマンドを使って、Ubuntuのパッケージ管理の仕組みを使ってパッケージを更新するようにしましょう。
また、Ubuntu版のpipは、以下の点でオリジナルのpipと異なりますので注意してください。
- pipコマンドでパッケージをインストールすると、/usr/local/lib/などの、全ユーザが参照できる、Pythonの共有モジュール格納ディレクトリにインストールされます。
- –userオプションを指定すると、~/.local/などのそれぞれのユーザ個別の専用ディレクトリにインストールされ、他のユーザに影響を与えずに自由にパッケージのインストールや削除ができます。
以上がUbuntu環境でのPythonとpipの設定についての基本的な情報です。これらの情報を元に、より効率的なPython開発環境を構築することができます。.